児童養護施設さんで、子どもの姿勢発達の講義を行なってきました

昨日、神戸市内の某児童養護施設さんで、子どもの姿勢発達と体づくり・姿勢作りについての講義を行なってきました。

およそ二時間ほど、スライドを使った講義と姿勢が良くなるための座り方実技、さらにスタッフの方々の腰痛予防や肩こり改善のコツを実技を交えながらお話させていただきました。

講義の時、受講者の方の姿勢をチェックしています

実は、私が子どもの姿勢にまつわる講義をする際、会場内の参加者の方の姿勢をチェックしています。

というのは、子どもの姿勢を良くするためには、大人の方の姿勢をまず改善することが大切だからです。

 

その理由は、「大人が自分の姿勢の悪さに気づいていないと、子どもの姿勢の悪さにも気づきにくいから」です。

だから、子どもの姿勢を良くする取り組みは、単に子どもだけを教育すればいいというわけではなく、「まずは大人の啓発から」であると考えています。

 

そのために、「今日ご参加の大人の皆さんは、どんな姿勢かな?」と思いながら、壇上から拝見しているのです。

大人が綺麗な姿勢だと、子どもは「まねぶ」ことができる

ちなみに、昨日の児童養護施設さんのスタッフの参加者の方は、全員が綺麗な椅子座位姿勢が取れていて、驚きました。

いわゆるパイプ椅子のような椅子に座っておられるのですが、お尻を後ろにグッと引いた状態で、しっかりと足を床につけて、とにかく皆さん綺麗な姿勢でした。

 

大人がこのような綺麗な姿勢を取っていると、子どもは無意識のうちに、目で見て学ぶようになります。

これが、子どもの「まねぶ」につながります。

そのため、子どもも椅子に座る時は、自然にお尻を引き、背すじが伸びた姿勢になっていきます。

大人が良い姿勢について学ぶことが、第一歩

子どもの姿勢が気になったら、まずは大人の姿勢がどうなのか、ということをチェックしてみましょう。

そして、その前に大切になるのが、「何が良い姿勢で、何が良くない姿勢なのか」「どんなふうに座れば、良い姿勢になるのか」などについて、正しい知識を持つことが大切です。

例えば、なぜ椅子に座る時には「お尻を後ろに引いて座る」のがいいのか?

お尻を引くと体はどう動くのか、といったことを知っていて座るのと、理由がよく分からずにとりあえずお尻を後ろに引いて座っているのか、では当然結果が違ってきます。

 

こういったお話になると、運動学や解剖学など専門的なお話になりやすいため、一般的には敬遠されがちです。

当法人の研修は、「難しい専門用語を使わない研修」「実技を通して体感できる研修」を行なっていますので、体の仕組みやコツについて知りたい!と思われたら、どんどん研修会講師として、ご用命ください(笑)。

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