【講師活動報告】大阪市立深江小学校で出前授業・教職員研修を実施しました~子どもも先生も、楽しみながら学ぶ姿勢づくり~

2026年6月9日、大阪市立深江小学校様よりご依頼をいただき、5・6年生の児童を対象とした出前授業と、教職員の皆さま向けの研修を実施させていただきました。

今回お声掛けくださったのは校長の西岡先生です。

「子どもたちの姿勢について考える機会をつくりたい」
「先生方にも姿勢について学んでほしい」

そのような想いからご依頼をいただきました。

私自身、学校でお話をさせていただく機会はありますが、子どもたちへの授業と教職員研修の両方を実施させていただく機会はとても貴重です。

当日は子どもたちの元気な姿や先生方の熱心な学びの姿勢に触れ、私自身も多くの学びをいただきました。

5・6年生対象 出前授業「目指せ!姿勢はかせ ~勉強も運動も得意になる魔法のポーズ~」

出前授業では、拙書『子どもの姿勢ピンポーズ』で紹介しているポーズも活用しながら、

・なぜ姿勢が大切なのか
・良い姿勢とはどんな姿勢なのか
・勉強や運動と姿勢の関係

について、体験を交えながらお話しました。

ただ話を聞くだけではなく、実際に体を動かしたり、友達同士で姿勢を見合ったり、自分たちでポーズを考えたりしながら学んでもらいました。

【写真提供:深江小学校】

または、先生お一人にモデル役をお願いし、良い姿勢の見本や悪い姿勢の例を実演していただきました。

【写真提供:深江小学校】

先生が授業の趣旨を汲み取りながら、子どもたちが考えやすいように表現してくださったおかげで、「どこが良い姿勢なのか」「どうすればもっと良くなるのか」を子どもたち自身が考える場面がたくさん生まれました。

途中には、先生の姿勢をみんなで改善していく活動も行いましたが、先生ご自身も一緒に楽しみながら参加してくださり、子どもたちにとっても非常に分かりやすく、学びやすい時間になったように感じています。

深江小学校の子どもたちはとても活発で、発表の機会をつくると次々に手が挙がります。

【写真提供:深江小学校】

校長先生からは、「子どもたちはとても元気なので、にぎやかな場面もあるかもしれません」と伺っていました。

実際には、とても素直で明るく、自分の考えをしっかり伝えられる子どもたちでした。

先生と子どもが一緒になって授業を楽しんでいる姿が印象的で、学校全体に温かく自由な雰囲気を感じました。


特に印象的だったのは、子どもたちだけでなく先生方も一緒になって学びをつくってくださったことです。

講師が一方的に話をするのではなく、先生方が自然に授業へ参加し、子どもたちと一緒に考え、一緒に笑いながら学ぶ。

その姿そのものが、深江小学校の温かな校風を表しているように感じました。

姿勢は「教え込む」より「体験する」

授業を通して改めて感じたことがあります。

それは、子どもたちはすでに「姿勢が良い方がいい」ということを知っているということです。

だからこそ、「姿勢を良くしなさい」「こうしなければいけません」と教え込むよりも、「良い姿勢だと気持ちいい」「かっこよく見える」「友達から褒められる」という体験を通して学ぶことが大切なのだと思います。

楽しみながら学び、友達同士で認め合い、先生も一緒に取り組む。

その積み重ねが自然と良い姿勢につながっていくのではないでしょうか。

教職員研修「姿勢が崩れるのには理由がある~医学的根拠から見た学びのスイッチを入れる姿勢術~

子どもたちへの授業の後、教職員の皆さまを対象に90分間の研修を行いました。

研修では、

・姿勢発達の基礎知識
・悪い姿勢の3つのタイプ
・デジタルツールが身体へ与える影響
・身体の仕組みを体感する実技
・姿勢が気になる子どもへの支援方法
・学校で取り組める環境づくり

などについてお話しました。

【写真提供:深江小学校】


後半は、先生方にも実際に身体を動かしていただきながら学んでいただきました。

ペアになって体験していただく場面では、先生方もまるで子どもに戻ったような表情で、楽しみながら取り組まれていました。

【写真提供:深江小学校】

姿勢を良くするために必要なのは、運動や体操だけではありません

座り方や机・椅子の高さ、ランドセルの使い方、教室環境など、日常生活の中で工夫できることもたくさんあります。

そうした具体的な支援のポイントについてもお伝えさせていただきました。

子どもも大人も「楽しい」と姿勢が変わる

今回、子どもたちの授業と先生方の研修の両方を通して改めて感じたことがあります。

それは、「楽しいと人は自然と胸を張る」ということです。

楽しい。
できた。
分かった。
認めてもらえた。

そんな前向きな気持ちになると、人は自然と顔が上がり、胸が開き、姿勢も変わっていきます。

姿勢は単なる身体の問題ではありません。その人の気持ちや意欲、自信とも深くつながっています

だからこそ、「どうすれば姿勢を良くできるか」だけではなく、「どうすれば前向きな気持ちで学べるか」という視点も大切なのだと思います。

最後に

深江小学校の西岡校長先生には、準備から当日まで大変丁寧にご対応いただきました。

校長先生や先生方は、子どもたちとも非常に自然に関わられており、その姿から学校全体の温かな雰囲気が伝わってきました。

子どもたちがのびのびと発言し、自分の考えを表現できる背景には、日頃から先生方が築いておられる安心できる環境があるのだと思います。


また、ご依頼いただいた際には、「お忙しいと思いますので難しいかもしれないと思いながらも、お声掛けさせていただきました」と、とても丁寧なお言葉をいただきました。

当日も終始温かくご配慮いただき、私自身も大変気持ちよくお話をさせていただくことができました。


西岡校長先生をはじめ、教職員の皆さま、このたびは貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。

そして、深江小学校の5年生・6年生の皆さん、元気良く授業に参加してくれてありがとうございました!


子どもと姿勢研究所では、今後も学校・園・地域と連携しながら、子どもたちが楽しく身体について学べる機会づくりを続けてまいります。