うんこはしたくなったらすぐに出すのがイイのです

子どもが「うんこ行きたい」といったら?

メンバーに加えていただいてる「日本うんこ学会」の目的は2つ。

①正しいうんこの知識を普及させ、国民の大腸健康度の向上を目指します。

②「先生うんこに行ってきます!」が自然と言える社会を目指します。

です。

今回は2番目のことについて考えてみます。

学校の授業中、もし子どもが「うんこ行きたい」といった時、「授業中だから我慢しなさい!」という先生はいるのでしょうか。

さすがにそんな先生はいないと思いますが、子ども自身が恥ずかしがることが多いかもしれませんね。

しかし食事中に「うんこ行きたい」と子どもが言った場合はどうでしょう。
「お行儀が悪いね。どうして食べ始めた途端、行きたくなるの?」と叱ったりしていないでしょうか?

食事中の「うんこ!」は喜ぶべきこと

2015_06_08

医学的にみて、うんこは出そうになった時にださないといけません。なぜならうんこをしたくなるのは、体の反射だからです。親や学校の先生は、もし食事中に子どもがうんこをしたいといった時、喜ぶべきなのです。反射が正常に出ている!と。

どういうときにその反射がでるのか、については別の記事で書くことにしますが、関心がある方は、「排便反射」で検索してみてください。
少しだけ説明しますと、胃に食物が入ってくると、大腸に反射が起こり、うんこが直腸近く(S状結腸というところ)まで移動するのです。これにより便意を感じるのです。だから食べ始めた途端に「うんこ!」と子どもは言うのです。

「うんこは前もって出しておく」なんて無理です

授業中でも、校長先生の話を聞いている時でも、給食を食べている時でも、「うんこをしたくなったら、すぐにうんこを出すことが理想」なのです。

もし「前もっていっておきなさい」とか「休み時間に行きなさい」と言われるのなら、「うんこなんて気持ちでコントロールできるでしょ」という根性論がベースになった発言であるといえるでしょう。また「食事中なのに、うんこに行きたいなんて言っちゃダメ!お行儀が悪いから」というのも間違いです。大人だって同じような反応があるんですから。

体の反射で勝手に起こる現象を気持ちでどうにかできますか?じゃあ10秒ほど心臓を止めてみて、って言われて「ホイ」ってできますか?

うんこはそれと同じです。いや厳密に言えば心臓は止められないけど、うんこは我慢しようと思えばできます(外肛門括約筋という肛門にある筋肉は意識して収縮させることができます)。

しかし、それを我慢して何か体にとっていいことがありますか?腹痛を起こしたり、吐き気をもよおしたり、便秘になったりするだけです。そして、無理に我慢したことで漏らしてしまったりでもすれば、心に傷を追うだけです。

我慢なんてする必要ないのです

意味のない我慢を強いるぐらいなら、うんこにいったことを友だちに知られて、「お前うんこにいっただろ!うんこたれ!」とからかわれても気にしない強い精神力をつけてあげることのほうがよっぽど有益です。

 

授業中にうんこに行きたくなる子どもたち!うんこは出したい時に出すのが一番なんだよ!食事が始まった途端にうんこに行きたくなるのは、それは体の正常な反応で、喜ぶべきことなんだよ。
もし大人が「早く行ってらっしゃい」と言ってくれないなら、それは大人が間違っているんだよ。
うんこに行きたい!というのは全然恥ずかしくないんだよ。

 

ちなみに我が家では、食事時に子どもが「うんこ!」といった時、すかさずこう言います。

「ああ、いいことだ!排便の反射が正常な証拠。早く言っておいで。いっぱい出しておいで。」

子どもは親の期待に答えてか、沢山出た時などは「見て~、ものすごいうんちが出た~」とトイレにいざなってくれます(あまり見たくないですが^^;)。

 

さて。

兎にも角にも、体のことを根性論で何とかしよう、というナンセンスなことはもうやめにしましょう。

うんこのことをきっかけにして。

食事時にうんこにいくのがダメ?そんなお行儀なんて、クソ食らえ、です。うんこだけに。

おっと、お行儀が悪い言葉でしたね。