姿勢を良くするには、大声を出して遊ぼう

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以前のエントリーでも書いていますが、良い姿勢をとるためには体幹筋が重要となり、それには腹筋、背筋群を普段からしっかり活動させているかどうかがポイントになります。
ところで子どもさんにいくら「普段から良い姿勢をとるように心がけようね」と言ったところで、良い姿勢のベースとなる体幹筋のパワーと持久力がなければいくら心がけても姿勢は良くなりません。つまり「気持ちがあればできる」は正しくありません(気持ちがあればできる、の功罪については別記事で書くことにします)。

体幹筋を強くする一つの方法としては、普段から大きな声を出すことが簡単に取り組めてオススメです。
大きな声を出すということは、当然腹筋をよく使います。そして小声と違って、沢山の空気を吐き出しながら声を出します。ということは、吐き出す前に沢山の空気を吸い込む必要がありますね。そうです、大きな声を出すということは、体幹を鍛えるだけでなく、同時に呼吸練習を行っていることにもなるのです。
呼吸は人の基本的活動です。一日食べないでも死にませんが、数分呼吸をしないと。。。。それだけ命に直結している機能ということが言えます。高齢者では、呼吸機能の低下→風邪などに罹患しやすくなる→風邪から肺炎を引き起こすといったことがよく聞かれます。それだけ呼吸は命の基本なのです。
子どもでも同じことが言えます。呼吸機能を発達させることは、命を強くすることになるのです。大声を出して遊ぶことが体幹機能を活性化し、ひいてはそれが姿勢の向上につながるだけでなく、呼吸機能を発達させ強い体作りのベースになっているのですね。

ポータブルゲームがよろしくないのは、体幹の屈曲(背中が曲がる)が進むだけでなく、それにより深い呼吸を行わなくなるため、呼吸機能が十分に発達しない恐れがあるからなのです。そしてこの子どもたちが弱い呼吸機能のまま成人を迎えるとどうなるでしょう。
成人期以降に呼吸機能を強くしようと思っても、子どもの時ほど簡単にはいきません。そうすると弱い呼吸機能のまま歳を重ねていくことになります。
このように今体をしっかりと作ってあげることは、子どもの一生に関係することでもあるのです。もちろんこれは「ずっとポータブルゲームばかりしている」時の話で、他の場面でしっかりと外遊びができていれば全く問題ありません。

「大声を出して遊ぶことは呼吸機能を発達させ、強い命を作る」
子どもさんの10年先、いえ、50年先を見据えて、今できることをはじめましょう!