姿勢保持に大切な背筋
姿勢を良くしたいと思った時、どこの力がポイントになると思いますか?
腹筋と答える方が多いと思います。
もちろん姿勢保持において、腹筋は大事な筋肉の一つですが、腹筋以上に重要な筋肉が背筋です。
背中のあたりに見えるのが背筋です(二枚の画像とも)。
そのなかでも、右の画像にある「奥深くにある背筋」が特に姿勢保持に関係する筋肉です。
奥にある背筋が働くことで、背すじを真っ直ぐに伸ばしておくことができます。
また長い時間背中を真っ直ぐにした伸ばした状態を保つためには、背筋の瞬発力よりも持久力が求められます。
姿勢を正して座っていることができないお子さんの場合、背筋が弱い(または持久力がない)ことが原因の一つとして考えられます。
そんな時は、一度簡単なテストをしてみましょう。
簡単な背筋力のテスト方法
背筋が弱いかどうか、チェックする方法は、次の通りです。
1.飛行機のポーズ
赤ちゃんが良くする飛行機のポーズ(うつ伏せで寝て、腕と足を床から浮かす・上の写真のような形)を取り、10秒程度その位置を保持させます。
10秒保てない場合、かなり背筋力は弱いと言えます。
2.四つ這いから片手片足を浮かせる
1.四つ這いを取り、その状態から片方の腕を上げます(腕を真っ直ぐにして、床と腕を平行にさせます)
2.片方の腕を上げたまま、反対の足(右腕を上げているなら、左足)を伸ばし、持ち上げます。
3.その状態で、10秒以上保持させます。
もし、10秒保持できない場合は、背筋の力が弱いもしくは腹筋も含めた体幹全体の力が弱いと言えます。
コレならできる!背筋の筋トレ方法
もし背筋のテストで弱いと分かった場合、背筋を鍛える取り組みをしてみましょう。
ここでは、簡単にできる取り組み方法をご紹介します。
1.四つ這いからの片手片足上げ
テスト2の姿勢を取ること自体が、背筋の筋トレになります。
10秒程度保持することを、5回程度繰り返します。また、上げている手足を変えて行います。
2.バランスボールに座る
1.バランスボールに座って、そのまま保持します。
※5分程度そのままでじっと座っておきます。
2.座ったまま、お尻で円を描くようにゆっくり大きく動かします。
右回し10回、左回し10回程度行いましょう。
3.慣れてきたら、前後左右にも動かします。
※ボールに座っている間、背筋は伸ばしておきましょう。
※ボールに座る際は、足をしっかり床に付けておくようにしましょう。足が浮いていると、大きな事故につながることがあります。
※バランスボールは、体に合ったサイズのものを選びましょう。
まとめ
・姿勢よく保つためには、背筋のパワーと持久力が必要です。
・飛行機のポーズや四つ這いのポーズを行うことで、背筋力をテストすることができます。
・もし弱いようなら、四つ這いで片手片足を上げたポーズを取る、バランスボールに座るなどをして背筋力を鍛えましょう。