赤ちゃんのハイハイが大切な理由とは?その効果とハイハイをしない子への関わり方を解説

赤ちゃんが成長する過程で「ハイハイ」は歩行の前段階としてとても重要な動きです。

この記事では、ハイハイの効果やハイハイをあまりしなかった場合の対応方法についてわかりやすくご紹介します。

ぜひ参考にしてください。

ハイハイを始める時期と個人差について

ハイハイを始める時期には個人差がありますが、一般的には生後7~8ヶ月頃が目安とされています。

ただし、もっと早く始める赤ちゃんもいれば、9ヶ月頃になる場合もあります。

ですが、この違いを気にしすぎる必要はありません。

なぜなら、赤ちゃんの発達は、個人差がとても大きいからです。

ハイハイに限らず、遅れが気になった際に見ておくべきことは、「育児書に書かれている通りに発達しているかどうか」ではなく、「お子さんなりのペースで成長を続けているかどうか(少しずつでも変化しているかどうか)」です。

少しずつでも変化が見られているのであれば、ゆったりとした気持ちで見守ってあげるのも良い方法です。

ハイハイの効果

ハイハイは赤ちゃんにとって、全身運動のようなものです。

手足を交互に動かして前進する動作には、次のような効果があります。

  1. 背筋の強化
    ハイハイでは、体を支えながら手足を動かします。このとき、背中を支える筋肉(背筋)が強化され、体幹が安定していきます。
  2. バランス感覚の向上
    ハイハイを繰り返すことで、赤ちゃんは自分の体の動きとバランスの取り方を学習します。これは、将来的に歩く、走るといった動作を安定して行う基盤になります。
  3. 腕や脚の筋力アップ
    ハイハイでは腕や脚も大きく使います。これが体全体の筋力向上につながります。

もし赤ちゃんがハイハイをあまりしなかったら?

ハイハイをあまりしない赤ちゃんの場合、以下のような簡単な遊びや関わり方が効果的です。

  • バランスボールを使う
    赤ちゃんをバランスボールの上に座らせ、ゆっくり揺らします。これにより、体幹が自然と鍛えられます。※この活動は転倒や転落などのリスクがある活動です。必ず大人がしっかりと体を保持してあげるようにしてください。
  • ボール遊び
    小さめのボールを両手で持ち上げ、頭上まで上げてから遠くへ投げる遊びを取り入れましょう。背筋や腕の筋肉が鍛えられます。
  • 腕をしっかり伸ばさないと届かない位置でおもちゃを渡す
    おもちゃを取ろうと腕を上に伸ばすことで、体幹(特に背筋)の筋肉が鍛えられます。あまり遠すぎると諦めてしまうので、「腕を伸ばせば届く距離」となるよう調整してあげてください。

ハイハイの習慣づけに大切なこと

赤ちゃんがハイハイを楽しめる環境を作るためには、次のポイントを意識してみてください。

  • 床に赤ちゃんが安全に動き回れるスペースを確保する。
  • 赤ちゃんが興味を持つおもちゃを少し離れた位置に置き、ハイハイで近づけるようにする。
  • 親が一緒に遊びながら「すごいね!」「頑張ってるね!」と声をかけてあげる。

赤ちゃんにとってハイハイは「運動」でもあり「学び」でもあります。

無理に促す必要はありませんが、日常の中で自然と取り入れることを心がけましょう。

【まとめ】ハイハイは成長の基盤を作る大切な動作

ハイハイは赤ちゃんにとって、体幹を鍛えるだけでなく、バランス感覚や動きのタイミングを学ぶ重要な成長過程です。

もしハイハイをあまりしなかったとしても、他の活動を取り入れることで、ハイハイと同じ効果を引き出すことができます。


赤ちゃんが楽しく成長できるよう、ぜひ今回ご紹介した方法を取り入れてみてください。