このページのまとめ
- ゲーム姿勢では、背中が曲がる、骨盤が後ろに倒れる、上半身が内側に曲がっているなどの状態が見られる。
- 特にテレビゲームでは画面を凝視しようと、顎を突き出した姿勢になり、ポータブルゲームでは極端に下を向いた姿勢になる。
- ゲーム姿勢が続くと、肩こりや頭痛の原因になるだけではなく、側弯になる、呼吸機能が発達しない、ドライアイになるなど体の様々な不調を生じる
ゲーム姿勢とは
ゲーム姿勢とは、文字通り子どもたちがゲームをしている姿勢です。
床の上に座っているか、椅子に座っているかによって問題が多少違ってきますが、ポータブルゲーム、テレビゲームとも、概ね以下の様な状況になっていることが多いと思います。
- 背中が曲がっている(横から見ると背筋がCカーブしている)。
- 頭(頚部)が前方に突出しているか、手元を見て頭がだらんと下を向いている。
- お腹の前辺りにゲーム機があるため、上半身が内側に曲がっている。
- 骨盤が後に倒れている(坐骨で体重を支えずに、尾てい骨の辺りで体重を支えている)。
- 男の子ならあぐら、女の子ならいわゆるとんび座り(割座という)が多い。
- 画面を凝視しているため、瞬きの回数が極端に少ない。
テレビゲームではこれらに加えて、
- テレビ画面を見ようとして頭(頚部)を前に突き出した位置になっている。
- コントローラーを胸の前に突き出して、空間に持ち上げたままボタンを連打!
という姿勢状況が見られます。
ゲーム姿勢が体に及ぼす影響
では上記の姿勢となることはどんな悪い影響があるのかを考えていきましょう。
- 肩こりや頭痛の原因となる。
- 背骨が湾曲し、いつも体幹屈曲位(猫背)になってしまう。
- 左右非対称な姿になりやすく、側彎の原因や筋の発達がアンバランスになる要因となる。
- 体幹が屈曲位(猫背)の姿勢で生活していると胸郭(肺や心臓のある肋骨部)が曲がったまま硬くなり、肺が広がらないため呼吸機能の発達が不十分となる。
- ゲームに集中した状態が続くと瞬きの回数が減りドライアイなどの問題が生じる。さらに眼球運動を行う動眼筋が過緊張状態になるため、そこからも肩こりや頭痛が引き起こされる。
このようにゲーム姿勢は単に姿勢が悪くなるだけではなく、肩こりや腰痛の原因、長期的には呼吸機能にも影響を及ぼしかねません。
そのためゲーム姿勢を見直し、できるだけリスクの少ない遊び方を考えていく必要があります。
【previous】体幹機能と柔軟性低下の問題
【next】その他の問題