- ゲームをするなら、できるだけ悪影響を及ぼしにくい姿勢を取るように心がける。
- ポイントは、「背もたれのある椅子に座る」、「テレビ画面と目の位置を合わせる」、「随時休憩を取る」。
- ポータブルゲームは姿勢の悪化を防ぎようがない。
- 「床の上で遊ばない」、「休憩をしっかり取る」など出来る限りの工夫をするしかない。
悪影響を及ぼしにくいゲーム姿勢
体のことだけを考えた場合、一番いいゲーム姿勢は「立っていること」です。
なぜなら、座った姿勢というのは、椅子であれ床の上であれ立位に比べれば体にとって疲れる(良くない)姿勢だからです。
しかし、そうはいっても「立ったままゲームをする」なんていうわけにはいかないですよね。
では、悪影響を及ぼさない、ではなく、悪影響を及ぼしにくいゲーム姿勢について考えていきましょう。
- できるだけ骨盤が起きていること。
- 脊柱ができるだけS字カーブしていること。
- 頭が背骨のちょうど上に位置していること
以上の3点に留意した姿勢をとるようにしましょう。
具体的な方法
1.できれば背もたれのついた椅子に座ることが望ましい。ただしソファはダメ
- 背もたれのある椅子に深く腰掛けます。
- 足は浮かすことなく、しっかりと床につけます。
- 背中は浮かさずに背もたれに背中をもたれかけさせます。
- ゲームに集中してくると背中が浮きがちになるので、気がついた時点で背もたれにもたれるようにします。
2.テレビ画面の位置と目の高さを合わせる
- 目線よりもテレビ画面が上にあると顎を突き出し、顔を上方に向けたままになってしまいます。
- 顎を突き出した姿勢に体幹の屈曲(猫背の姿勢)がプラスされると、より顎を突き出して上方を見ようとしてしまうので、頚部の後ろ側の筋肉が過緊張状態となり、肩こりや頭痛の原因となります。
- テレビ画面が目の位置と同じ高さ(または若干低い位置)にあることで、上に顎を突き出すことがなくなります。
3.随時休憩をとる
- ゲームに集中してくると、顎が前に突き出た姿勢になります。そうなると自然に元の真っ直ぐの位置に戻ることはなく、それ以後はこの姿勢のままゲームを続けてしまいます。
- 上記の姿勢は肩こりや頭痛の原因になりますので、極力避けなければなりません。
- そのためには、適度な時間にゲームを一時停止し、椅子にしっかり座り直す、体を動かすなどの休息が必要です。
- 親ボスと戦うような集中が必要な場面では、その直前に一旦停止し、体と気分をリフレッシュしてから再開したほうが、体と心の緊張がほぐれているので勝ちやすいです。そのことをお子さんに伝えてあげて、休憩する意味を持たせてあげましょう。
問題はポータブルゲーム
テレビに映像を映し出すゲームはまだましです。
問題は手元で行うポータブルゲームです。
このゲームは、「こうすれば姿勢の悪化を防げます」ということがありません。
体幹の屈曲(前かがみ)角度はテレビゲームよりひどく、そのため肩こりや頭痛も起きやすくなるでしょう。
体幹が過剰に屈曲することで姿勢が悪くなるだけでなく、長期的に見れば呼吸機能の発達も阻害されます。
まさに百害あって一利なしです。
けれど子どもたちの間では、当たり前となってしまったゲームだけに「全くさせない」というのも無理かもしれませんね。
では、せめてどういう姿勢がよいかを考えてみましょう。
1.床の上に座った状態で遊ばない
床の上(畳の上でも)ではあぐら姿勢で遊ぶことが多くなります。あぐらは骨盤が後ろに倒れ(後傾)やすい姿勢のため、お勧めできません。
テレビゲームでも同じことが言えますが、ポータブルゲームではさらに手元を見ることになるため体幹の屈曲角度がさらに強調されます。
椅子に腰掛けた状態があぐらに比べると、幾分ましな座り方です。
テレビゲームと同じく姿勢が崩れますので、ソファに座るのは避けたほうがよいでしょう。
2.テーブル(机)に向かって座り、手をその上について遊ぶ
椅子に座ることで、体幹の屈曲角度はいくぶん軽減されます。
それでも手を下に下げた状態ではあぐらで遊んでいるのとあまり変わりがありません。
テーブルに手を置いて、テーブルの上にゲーム機がくるようにすれば、体幹の過剰な屈曲は避けることができます。
3.テレビゲームで遊ぶときよりも休息時間を多めにとるようにする
ポータブルゲームはテレビゲーム以上に休息をとり、その際には体を後ろに反らすなど、簡単なストレッチをするようにしたほうがよいでしょう。
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