
「ジャンプして着地する」を繰り返すケンケンパッ遊びには、次のような効果があります。
- 下半身の強化が行える
- 骨が強くなる
- 足のバランスがよくなる
これらについて一つずつ見ていきましょう。
ケンケンパッは下半身の強化に最適な遊び
この遊びは、下半身(脚)の筋力を強くすることに最大の効果があります。
飛び上がる時にも脚の筋力を使いますが、特にポイントになるのは「着地の時」です。
着地の衝撃を受け止める力が鍛えられる
ケンケンパッのやり方を思い出してみてください。片足でも両足でも、少し膝を曲げた状態で着地していたはずです。
膝を伸ばしたまま着地すると、膝の関節にかなりの衝撃が伝わるため、人は無意識に膝を曲げて衝撃を吸収しようとします。
この時、膝周りの筋肉がしっかり働かないと、「膝折れ」が起こり、着地後に崩れ落ちてしまいます。
逆に言えば、ケンケンパッで着地するたびに、膝周囲の筋肉が活動し、自然と筋力トレーニングになっているのです。
ケンケンパッは骨を強くする効果もある!
筋力強化の効果以外にも見逃せないのが、「ケンケンパッが骨を強くする」という点です。
ポイントは、やはり「着地の衝撃」にあります。
骨を強くするのに必要な3つの要素
一般的に骨を丈夫にするために大切なことは、次の3つです。
- カルシウムやビタミンDなどの栄養素をしっかりとる
- 日光にあたる(ビタミンD生成のため)
- 運動をする(骨に振動を与える)
特に運動による「振動刺激」が、骨を作る細胞(骨芽細胞)を活性化させるため、骨の強化には不可欠です。
ケンケンパッの着地が骨に伝える“良い振動”
人は歩いたり走ったりするとき、踵から地面に接地します。この時の衝撃が骨に振動として伝わることで、骨芽細胞が活性化されるのです。
ケンケンパッではジャンプしてからの着地動作が何度も繰り返されます。そのたびに踵や足の骨に強い振動が加わるため、骨への刺激は日常の歩行以上になります。
この振動が骨を強くし、成長期の骨の発達をサポートするのです。
成長期にこそ必要な「骨への刺激」
近年は、運動不足などにより「転んだだけで骨折してしまう」子どもが増えています。
また成長期に十分な骨密度が得られなければ、大人になってから骨粗しょう症になるリスクも高くなります。
つまり、「将来の骨粗しょう症予防」は子ども時代の遊びから始まっているとも言えるのです。
ケンケンパッは、強い骨作りのためにも最適な遊びの一つです。
片足で着地すれば足のバランス練習にもなる!
ケンケンパッでは、片足で着地する動作も含まれます。
このとき、体のバランスをとるには、足や体幹の筋肉がタイミングよく働く必要があります。
遊びの中で自然とバランス力が養われる
最初はうまくバランスを取れなくても、遊びの中で繰り返し経験するうちに、知らず知らずのうちに足のバランス感覚が鍛えられていきます。
これにより、以下のような効果が期待できます。
- 転倒しにくくなる
- 不安定な場所でも安定して歩ける
- スポーツや日常動作がスムーズになる
ケンケンパッで「脚力・骨・バランス力」を総合的に育てよう!
ケンケンパッは、ジャンプと着地を繰り返す中で、子どもにとってとても大切な体の力を育てることができる遊びです。
- 下半身の筋力強化
- 骨の成長を促進
- 足のバランス感覚向上
これらの効果を、遊びながら楽しく得られる点が、ケンケンパッの最大の魅力です。

