歩行器は赤ちゃんの体の発達にとって、デメリットがいっぱいです。無理に乗せなくてOK!

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早々と歩行器に乗せるのは、あまりオススメできません

市販されているたいていの歩行器は、赤ちゃんのお尻をささえるようになっているため、まだ自分ひとりでたっちができない赤ちゃんでも乗ることができます。

 

また、赤ちゃんがバタバタと足を動かすだけで、前に進むことができます。

 

そのため、「早く歩くことが学べるように」という思いもあって、赤ちゃんが一人歩きをするより早くに歩行器を使わせている方もおられるかもしれないですね。

しかし、運動発達の観点から見ると、まだたっちもしていない時期に歩行器に乗せるのは、効果的とは言えません。

それどころか、足の発達を妨げることにもなりかねないので注意が必要です。

 

早い時期に歩行器に乗せるデメリット

ちょうど先日発行したメルマガで、歩行器を使わせるデメリットについての記事を書いたので、引用します。

もうひとつ、早い時期に歩行器に乗せるデメリットについてもお話しましょう。

 

 

歩行器は体重をお尻の部分で支えるため、赤ちゃんはほとんど自分の足で体重を支える必要がありません。

 

足で床を蹴りさえすれば、前や後ろに進むため、楽に移動できます。

 

 

しかし、このような運動方法を学習させたところで、実際の歩行(独歩)には役立ちません。

 

一人で歩くためには、立ち上がることや伝い歩きを経験する中で、足に体重を乗せて踏ん張ることや、体のバランスを取る能力を学んでいくことが大切だからです。

 

 

つまり、立ち上がる(足に体重をかけて踏ん張る経験をする)→伝い歩きをする(バランスを取りながら移動する)という経験学習をするからこそ、独歩が上手くできるようになっていくのです。

 

 

しかし歩行器ではこういった練習は全くできないため、いくら歩行器での移動が上達したところで、独歩には何の意味も持たないのです。

 

子どもと姿勢研究所メールマガジンVol.11
【早期教育論には要注意!発達は早いほうが良いわけではない!】より抜粋

いかがでしょうか。

 

基本的に赤ちゃんは自分で発達していきますので、大人が状況設定をしても、赤ちゃんのペースで学ばない限り、自分の力(経験)になっていきません。

 

また、歩行器で歩いていると、つま先で床を蹴るように歩くことが多くなるため、しっかり踵や足の裏を床につけて歩くという形がいつまでも学習できません。

足の裏に十分な体重を乗せることができないため、足の形の発達にも悪い影響が出たりします。

 

また、股関節に問題あった場合、股関節の脱臼を助長することにもなりかねません(股関節の脱臼傾向がある場合、股関節は開いた姿勢を取らせることが予防と改善に有効ですが、歩行器では股関節が十分開いた位置になりませんので、脱臼を助長するのです)。

 

もちろん、体の発達に遅れがあるような場合には、発達を促すような取り組みも必要です。

こういった場合は、専門家にしっかりと体や認知面の評価をしてもらい、具体的な取り組み方法や留意点を教えてもらった上で、関わってあげるようにすることが大切です。

 

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赤ちゃん学の第一人者、小西行郎先生の著書。
赤ちゃんの知られざる能力について、分かりやすく解説されています。
最近の知見では、赤ちゃんは胎児の頃から、生まれた後の体の発達の学習をしていると言われています。
だから生まれた後に、アレコレ大人が教える必要はなく、赤ちゃんが自由にママのお腹の中で学んできたことを出してあげる環境を設定してあげることが大事なんですね。