姿勢保持には腹筋群の働きが大事。でも。。。

姿勢の安定に腹筋群の活動が重要とよく言われますね。
では、腹筋群とはどんな筋肉で構成されるのでしょう?

2014.9.17-3

腹筋群は、主に3つの筋肉からなります。
■腹直筋
■腹斜筋
■腹横筋
です。

お腹の前にある筋(よくボクサーのお腹が割れているのを目にしますね)が腹直筋です。腹斜筋は冬にジャンパーを着た時のポケットの辺りに位置する筋肉です。腹横筋は腹筋群の中でも最も体の奥に位置しお腹の前というよりは横から後ろにかけてあります。

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これらの筋肉がタイミングよく働くことで、腹圧を高める働きがあります。つまり姿勢の保持における腹筋の働きは、寝転んだ状態から起き上がるような筋肉の活動ではなく、背筋を伸ばした姿勢をとった時にその姿勢をキープするために働きます。

ということは?

姿勢保持の視点で考えると、
■腹筋群にものすごく強い力が必要なわけではない。
■腹直筋が働いているだけでは良い姿勢保持はできない。
■いわゆる腹筋運動のように寝た姿勢から起き上がるような運動をして腹筋群を鍛えたからといって姿勢が良くなるわけではない。
ということが言えます。

ある程度の筋力が必要ではあるのですが、むしろ軽い腹圧をかけた状態でどれだけ長く保持できるか、のほうが重要になります。
コルセットをすれば腰は楽になりますね?本来はこのコルセットの役割を腹筋群や背筋群が担わないといけないのですね。

以上のことから、姿勢保持には腹筋群の活動が必要であるが、必ずしもキツイ筋トレが良いわけではないということがお分かりいただけると思います。
むしろ良い姿勢をできるだけ長く維持することができるように、軽く腹圧をかけた状態を維持するように意識することが大事です。
そしてその筋肉の活動している状況を脳に刺激として入れていくのです。

もちろんこれは、子どもの姿勢学習でも同じことが言えます。