伝承遊びを小学校の必須科目にするのがいいと思う理由

最近見直されている伝承遊び

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けん玉やベーゴマ、竹馬に木登り。おしくらまんじゅうに鬼ごっこ。挙げればキリがない伝承遊び。

最近では心や体の発達に効果的だと見直され、またそれらの遊びを取り入れる学校や地域のコミュニティなどが増えてきているようです。

私も先日「けん玉がブーム!」というニュースの取材を受けたというエントリーを書きました。

関西テレビのニュース番組「アンカー」さんから取材を受けました

ニュースに取り上げられるくらい今伝承遊びはアツいのでしょう。

ゲームばかりしている子どもたちが増えているとはいえ、まだまだ伝承遊びをすることで体力作りをしている子どもたちも多いんだなあと感じています。

ところで子どもと姿勢研究会でご紹介しているように、伝承遊びはどんな種類のものでも体や姿勢の発達に効果があると言えます。いえむしろ「体作りをするなら伝承遊びをしていればいい」、と断言できるくらい絶大な効果があります。ご参考までに私がコラムLatteさんのサイトで書いている専門家コラムの記事のうち伝承遊びの効果について書いたエントリーへのリンクをはっておきます。

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昔懐かし「けん玉」効果!体幹を鍛え学習能力を発達させる健康ポイントと上達方法

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小学校の必須科目にしてしまうのはどうでしょうか

そこで提案ですが、いっそのことこの伝承遊びを学校の教育カリキュラムに入れてしまってはどうか、と思います。必須項目として。

その理由は次の通りです。

1.伝承遊び(特に外での遊び)は体幹筋が強くなることを始め、子どもたちの体の発達に効果的であること。

2.ツライ、苦しいといった負の気持ちを持つこと無く、楽しみながら体作りを行えること。

3.伝承遊びは体と脳をフルに働かせる必要があり、精神面や脳に刺激を入れる意味でもとても有効であること。

4.その技術(例えばけん玉など)が向上することにより、自然に成功体験を得ることができること。

5.遊びの中で大きな声を出すことで、呼吸機能が発達する。またストレスの発散にもつながり心の安定を得やすいこと。

6.体を動かすことで友だちとの交流を自然に図れるため、人見知りが強い子どもや内気な子どもも友だちとのコミュニケーションが取りやすくなる効果もあること。

 

これだけの効果が望める伝承遊びを、単なる遊びと認識せず「子どもの健全な発育に欠かせないもの」と位置づけることが必要になってきているのではないかと思います。

昔は、原っぱも空き地もあり、子どもたちが自由に伝承遊びをする場所がありましたが、現在では公園の確保すら難しいといった課題も多々あるでしょう。

だからこそこれらの遊びをリスクの少ない学校の運動場で行うことが今の時代に合った方法なのではないでしょうか。

一辺通りの体力作りのカリキュラムよりも、体力そして知力の発達に効果的な伝承遊びをぜひ取り入れていただきたいものです。運動指導の専門家である理学療法士として言えることは、子どもの運動機能の発達には部分的(腕や脚など)な筋力増強よりもトータルで体作りをするほうが実践的かつ効果的だということです。

そうです。伝承遊びはその「トータルでの体作り」が行える最良の方法なのです。