幼児にとって、学びの基本は遊び
今日は、静岡県の保育園さんで、子どもの姿勢と体の発達に関する講義の予定です。
私が、講義の中で、必ずお話する一つが、「乳幼児は遊びの中で体作りをすること」というものです。
乳幼児にとって、学びの基本は遊びです。
つまり、遊びを通して色々なことを学んでいきます。
体作りという視点から見ても、それは同じです。
一人遊び、友達との遊び、遊具遊びなど、どの遊びであっても体作りにかかせない要素です。
その中で重要なポイントが一つあります。
それは、適当に遊ばせるのではなく、「遊びの中に体作りのポイント(要素)を入れる」ということ。
「なぜ、この遊びをするのか」「この遊びが体の発達をどう促すのか」といったことを考えてプログラム化する、ということです。
それが、漠然とした遊びとの違いになります。
そのために大切なことは、「乳幼児の体の発達を正しく知る」ことと、「そこで得た知識を、遊びの中にどう入れていくかを考える習慣をもつ」ことです。
運動教室に通わせればOK?→デメリットが多いです
遊びの中で、どう体の発達を促すのかが分からないと、ついスポーツクラブや運動教室のような専門機関にお任せしてしまうことがあるかもしれません。
しかし、幼児期に特定のスポーツをさせることは、デメリットも多く、あまりオススメできません。
今日の講義で使うスライドから、スポーツクラブに通わせるデメリットをご紹介します。
遊具遊びや伝承遊びを取り入れよう!
では、遊びの中に体作りのポイントを入れるにはどうすればいいのでしょうか。
それは、遊具遊びと伝承遊びです。
なぜなら、公園の遊具を色々と使うことで、体全体を使うことができるからです。
遊具遊び
幼児の体作り。スポーツクラブへ通わせるよりも、運動遊びをさせてあげよう!
ちなみに私は、ジャングルジムなど、高いところに登る遊びをオススメしています。
体幹筋力が強くなることもありますが、それ以外に上から見下ろすことで、俯瞰力が付き、物事を正しく捉える力にもつながるからです。
伝承遊び
同様に伝承遊びも、手を使った遊び、体幹を強化できる遊び、バランスが良くなる遊びなど、色々な遊びを通して、体全体がバランスよく発達していきます。
まとめ
乳幼児は、遊びの中で体を発達させていきます。
そのため、遊びの中に体作りのポイントを入れることで、楽しみながら体作りが行える仕組みを作ってあげる必要があります。
また、乳幼児の体の発達について、正しい知識を持つことも大切になります。
そして、特定のスポーツを幼児期から習わせることは、少なからずデメリットがあることも知っておいて下さい。
具体的なお話が聞いてみたい方
乳幼児の体の発達にまつわる知識、具体的な遊びの方法などについてのお話を聞いてみたい場合は、以下のページから講義依頼をどうぞ。
主に保育士さん向け講義を受け付けていますが、保護者団体、小学校などからのご要望にも対応いたします。
【また会いたくなる研修講師】西村猛は運動発達の講義を通して、保育士さんのモチベーションをアップします!